日本からグアムへ ペットを連れて行く
グアム(CQA)は日本を狂犬病の免除地域と認めています。ただし免除されるのは抗体価(FAVN)検査と到着後120日の係留だけで、狂犬病ワクチンは免除地域からの出発でもそのまま必須です。さらにこの免除自体、居住・直行便・宣誓供述書の3つをすべて満たして初めて成立するため、まずどこまでが免除なのかをご確認ください。
公式基準の確認日: 2026-09-16
まず要点だけ
- 狂犬病ワクチン免除成立なら1回(生後90日以上)· 非免除なら生涯2回
- 免除されるもの抗体価(FAVN)検査と120日の待機のみ
- 免除の条件(すべて必要)日本に120日以上居住 + 直行便での到着 + 宣誓供述書の提出
- 条件を満たせない場合FAVN 0.5 IU/mL以上 + 検査施設の検体受領日から120日
- 入国許可の申請到着30日前までにグアム農務局(DOAG)
- 寄生虫の処置到着14日以内に内・外部寄生虫の処置 · 犬・猫とも
準備の順番
狂犬病ワクチンはいずれの場合も必要です。免除の3条件をすべて満たせば、抗体価(FAVN)検査と120日の待機のステップを省けますが、1つでも満たせない場合はそこまで準備が必要です。
免除の範囲と条件の確認
最初にグアム(CQA)は日本を免除地域と認めていますが、規定には「免除地域から来る動物にも狂犬病ワクチンの要件が適用される」と明記されています。つまり免除されるのは抗体価(FAVN)検査と到着後の係留(120日)だけです。そしてこの免除は、①日本に120日以上継続して居住 ②直行便での到着 ③宣誓供述書(affidavit)の提出、をすべて満たして初めて認められます。宣誓供述書では、出発前の4か月間に日本を離れて滞在していないことと、生ワクチン(modified live)を接種していないことを申告します。
居住・直行便・宣誓供述書をすべて満たしているかで、準備期間は大きく変わります。アプリで条件に答えると、どちらに当たるかを整理します。 アプリで確認 →
マイクロチップの装着
接種より先にグアムは到着検査でAVIDユニバーサルスキャナーにより読み取れるマイクロチップを求めます(AVID・HomeAgainなど)。狂犬病ワクチンより先に装着する必要があり、装着前の接種は認められません。
狂犬病ワクチン
免除に関係なく必須免除の条件を満たす場合、必要な接種は生後90日以上での1回です。CQAのいう「生涯2回」は検疫施設から引き取る際の条件で、検疫を経ずに空港から出られる免除到着には適用されません。条件を満たさない場合は非免除の扱いとなり生涯2回が必要で、その場合1回目は生後3か月(90日)以上、2回目は1回目から30日以上あけます。いずれの場合も到着時点で最新の接種が有効である必要があり、有効期間は製品によって異なります — 1年ワクチンは365日、承認された3年ワクチンは36か月です。接種証明書は英文での発行がおすすめです。
条件を満たせない場合 — 抗体価(FAVN)検査 + 120日の待機
免除が成立しない場合のみOIE-FAVN検査で0.5 IU/mL以上が必要で、検査は到着前12か月以内のものである必要があります。ワクチンを新たに接種した場合は採血まで最低10日あけ、採血した後は追加接種をしません。検査は承認された検査施設で受ける必要があり(カンザス州立大学狂犬病研究所、日本の生物科学安全研究所(RIAS)など · EU DEFRA掲載の検査施設を含む)、検査施設が結果をグアム農務局の動物検疫プログラムへ直接提出する必要があります。120日の待機は採血日ではなく、検査施設が検体を受領した日から数えます。
免除が成立しない場合は待機が加わります。出発できる日がどれだけ後ろにずれるかは、アプリで計算できます。 アプリで確認 →
入国許可の申請(DOAG)
到着30日前までグアム農務局(DOAG)動物衛生課へ入国許可申請書(Application for Animal Entry Permit)と必要書類を提出します。到着14日未満での提出は処理が保証されず、係留が長引いたり入国を拒否されたりする可能性があります。免除を申請する場合は、条件確認のため宣誓供述書も併せて提出します。
健康診断書 + 寄生虫の処置
到着10日以内に発行公認獣医師(accredited veterinarian)が到着10日以内に発行した健康診断書が必要です。あわせて到着14日以内に内部寄生虫(蠕虫類・フィラリア)と外部寄生虫(ノミ・ダニ)の処置を受け、処置内容を健康診断書に記載します。この処置は犬・猫のどちらにも該当します。出発日と到着日が異なる場合があるため、航空便の到着日程を基準に時期を合わせてください。
日本の出国検疫(輸出検査)
申請は検査希望日の14日前日本の動物検疫所(AQS)で輸出検査を受け、検疫証明書の発行を受けます。検査の申請は希望日の最低14日前までにNACCSで行い、検査自体は出国前10日以内に受けます。家畜防疫官の検査受付時間外に検査を受ける場合は、開業獣医師が発行した健康診断書を併せて提出する必要があります。
出国 · グアム到着
出国当日到着地はグアム国際空港で、到着前に通関の予約が必要です。到着後は72時間以内に獣医師の検査を受けます。免除を申請した場合でも、居住・直行便・宣誓供述書の条件を満たしているかは到着時に確認されます。
準備・持参する書類
- マイクロチップの識別証明(AVIDユニバーサルスキャナーで読み取り可能)
- 狂犬病ワクチン接種証明書(英文推奨)
- グアムの入国許可書(DOAG発行)
- 宣誓供述書(Affidavit) — 免除を申請する場合
- 健康診断書(到着10日以内に発行 · 内・外部寄生虫の処置を記載)
- 動物検疫所の検疫証明書
- 条件を満たせない場合 — FAVN検査の結果(検査施設からDOAGへ直接提出)
よくある質問
狂犬病以外のワクチンも必要ですか?
はい。グアムは狂犬病以外のワクチンも求めます。犬はジステンパー・伝染性肝炎(アデノウイルス2型)・レプトスピラ・パラインフルエンザ・パルボウイルスの混合ワクチンとケンネルコフ、猫は汎白血球減少症・ヘルペスウイルス・カリシウイルスが必要です。出発の10日以上前に接種し、到着時点で有効である必要があります。
日本から出発するのに、なぜ狂犬病ワクチンが必要なのですか?
グアムの規定に「免除地域から来る動物にも狂犬病ワクチンの要件が適用される」と明記されています。免除地域からの出発で免除されるのは抗体価(FAVN)検査と120日の待機です。ただし回数は異なります —「生涯2回」は検疫からの引き取り条件のため、免除到着は生後90日以上で1回と案内されています(生後63〜89日なら接種なしでも入国可)。入国許可の申請は生後9週からです。
経由便でも免除されますか?
免除条件の1つが直行便での到着です。経由する日程では免除条件が成立しない可能性があるため、航空便を決める前にグアム農務局(DOAG)にご確認ください。
120日の待機は採血した日から数えますか?
いいえ。検査施設が検体を受領した日が基準です。採血日で計算すると、国際配送にかかった日数の分だけ早く見積もってしまい、到着時に不足分の期間だけ係留される可能性があります。
日本に120日以上住んでいれば、それだけで免除ですか?
居住は3つの条件のうちの1つです。直行便での到着と宣誓供述書の提出も併せて満たす必要があり、供述書には出発前4か月間に日本を離れて滞在していないことと、生ワクチンを接種していないことが含まれます。
接種から時間が経っています。打ち直してすぐ採血してもよいですか?
ワクチンを新たに接種した場合は採血まで最低10日あける必要があり、採血した後は追加接種をしないようにします。順番を誤ると検査結果が認められない場合があるため、獣医師と日程を先に合わせてください。
猫も寄生虫の処置が必要ですか?
はい。グアムの規定は犬と猫を同じく扱います。到着14日以内の内・外部寄生虫の処置と、健康診断書への記載の両方が該当します。
出典 · 確認日
- グアム税関・検疫庁(CQA) — ペットの入国要件 · 2026-09-16
- グアム農務局(DOAG)動物衛生 — 入国許可の申請 · 2026-07-27
- 動物検疫所(MAFF) — 犬・猫の輸出検査手続き · 2026-08-27
このガイドは、公開されている公式基準をもとにまとめた参考情報です。特にグアムの免除は居住・直行便・宣誓供述書をすべて満たす必要がある条件付きの規定のため、個別のケースの最終的な判断はグアム税関・検疫庁とグアム農務局、動物検疫所、ご利用の航空会社によるものであり、規定の改定や現地の状況により実際の手続きが異なる場合があります。出発前に必ず当局と航空会社に直接ご確認ください。
免除条件の確認や日程管理が必要なら
TabiPetアプリに接種日と出発予定日を入れると、免除が成立するかどうかに応じて、実際に必要な準備だけを整理します。初回の診断は無料です。
- 免除条件の確認と残りの準備の整理
- 検体受領日を基準にした待機の計算
- 体重・品種に応じた航空会社の搭乗条件